OMOYA総領について

OMOYA総領は、
里山の静けさがそのまま残る場所に建つ一軒の宿です。
聞こえるのは自然の音だけ。
澄んだ空気の中で、ゆっくりと時間が流れていきます。

植物学者の伊藤之敏氏は、
この周辺の植物の生育環境を実際にご覧になり、
とても良い場所だと気に入ってくださいました。

そして、
「植物にとって良い場所は、
人間にとっても良い場所だ」
という言葉を残されています。

築約三百年の伝統家屋の骨格を引き継ぎ、
過去の姿の保存だけを目的にはせず、
現代の暮らしに合わせて無理のないかたちで整え直しています。

これからの暮らしの中で、実際に使われ続ける家であること。
その前提で、空間や動線、素材を一つひとつ見直しています。

この家は、オーナーの父が生まれ育った家でもあり、
幾世代にもわたって人の暮らしとともに使われてきました。
オーナーにとっても、多くの時間が積み重なった場所です。

次の時間へと手渡していく場所として、
暮らしの延長にあるひらかれた宿でありたいと願っています。